OMORI 感想・考察
⚠️こちらの記事ではOMORIのストーリーからエンディングまで全てネタバレしています⚠️
未プレイの方はご注意ください
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omoriを通じて抱いた感想、考察の掃き溜め。
文章ごちゃごちゃです。
オモリ
鍵盤に刻まれたomoriが夢の中で自分の名となり、格好も白黒鍵盤をモチーフにしたような衣装だったの、サニーの潜在意識によるのかもと思って。
マリがピアノの練習ばっかりで皆とあまり遊べなくなって面白くなくて、でも皆は練習しろ頑張れって応援するばかりで…
1番夢の中のアイテムで印象的だったの『プレゼント』なんですが、「思っていたのと中身が違う!→いらいらになる」っていう効果で、そんなことある!?ってやけに覚えてて。
これもしかしたら、皆で一致団結して買ってくれたプレゼントがバイオリンだった時の内なる感情の一部だったのかな…と思ったら切なくなった。
サニーは多分、バイオリンよりも皆がバイトしていたその時間一緒に居たかったりしたのかな…って。
でも皆大事な友達だから、バイオリンも大事にして。
そんな折事故か意図的か…これも迷言はされていないけれど、バイオリンが壊れて、マリに…多分怒られたんだろうなぁ。
そこからの事故…本当に居た堪れない………
罪の意識、マリへの贖罪、いろんな感情が具現化して"オモリ"になったのかなって。
そんな中、夢の世界で"サニー"に声をかけてくれたマリ、きっとそういうことなのかな…と思う。
"なにか"
あの黒い1つ目は、ずっとオモリ・サニーといて、脅かすような見た目をしているかと思えば、バトル中に「ずっと足踏みしてるんじゃない、サニー?」「いろいろあったもんね…くよくよ悩まないで…何が大事なのか、しっかり見分けて、それに集中して!」「愛してるよ」と背中を押すような肯定をしていたり、ずっとなんなんだろうと思っていた。
サニーの罪悪感、恐れ、不安、後悔、いろんな感情の集合体だと思ってたけど、あれはあらゆる意味でマリ自身だったのかな。
首吊りさせたマリの髪の毛の間から覗き見えた見開いた目は、オモリじゃなくとも一生忘れられないだろう。
ずっと脳裏にこびり付いて、逃避先である夢の中にも出てくるぐらいには強烈な記憶とトラウマになってたんだと思う。
と同時にあれは首吊り時のマリであるから、サニーを大事に愛していたマリ自身でもあるわけで。
病院でバジルと笑顔で再会したすぎるの背後からなにかがいなくなったのは、どんな形であれ前に進んで、ほんのひとかけらでも自分を許すことが出来たサニーとバジルを見て安心したんじゃないかな。
少なくともサニーが真実の告白を通じて抱いていた罪悪感が無くなったから、だけではないと思う。
黒い1つ目のなにかは、サニーのネガティブな感情であり、死後もサニーを気にするマリの愛でもあったんじゃないかって。思う。というか思いたい。
またバジルとサニーが抱えてるなにかの見た目が大分異なる件、これはそれぞれの視点で1番強烈なシーンが元になってるからかなって思った。
サニーは首吊り時のマリだったのに対して、バジルは階段から落ちて髪がバラバラに乱れたマリなように見えて。
故意ではなく事故で突き落としてしまったサニーと、それを目撃してサニーを守るために隠蔽操作をしようと考えたバジル、2人の衝撃を受けるタイミングに誤差はあるはずで。
サニーは突き落とした時とは違い自分の意思でマリを殺した瞬間を、バジルはサニーがマリを殺してしまったところを目撃した瞬間を。
だからサニーは目が、バジルは木の根のような髪の毛のような何本もの触手?のようなものが"なにか"を形作る主な要素だったのかなぁって。
苦しかったよね。本当にもう…子供が背負えるもんじゃないよ…
現在のオーブリー
子供が背負えるものじゃない、という点では、サニーとバジルと同レベルでオーブリーも上げられると思う。
サニーとバジルが引きこもり、ケルとヒロは勉強や友達との交流で前に進もうとしている最中、父親がいなくなり大好きなマリもいなくなって1人でずっと思い出を反芻して忘れまいとしていたオーブリーちゃんが健気で真っ直ぐで痛々しくて泣けてくる。
マリの死を乗り越え進むこと=マリの死を忘れるというか、マリと遊んだ過去よりもマリがいない未来を優先することになる、そんな気持ちが強かったんじゃないか。
すぎるが「オーブリーは止まっていたかったんよね」みたいなこと言ってたけど、正にそれだと思う。
マリのことを大事だよと過去を大切にしたかったからこそ選択した停滞…
髪をピンク色に染めた時、どんな気持ちだったんだろう。
とてつもない奥底の感情を感じてしまって、教会でオーブリーがめちゃくちゃに言われてる時、オーブリーにこそ大人が必要だろうが!?!?!??と怒りが収まらなかった。
お母さんも廃人のような様子だし、彼女も思いっきり感情を出せるような、大人に寄り添って欲しい。
正直子供たちだけで抱え込んで修復し合う傷の域を超えてるんだよ。
これからは頼んだぞ、大人。
バジルとサニー
バジル…本当に心の底からサニーのこと大好きなんだなって。
あの歳で(あの歳だからこそかな?)親友が姉を…事故現場を目撃した時に、隠蔽しようと共に罪を被ったその強い気持ちは生半可なものでは無い。
しかも4年間も離れ離れになって、自分も苦しんで、誰にも何も言わず、なにかに怯えながら、それでもずっとずっと耐えてきたんだ…強いよ。
「バジルを助ける?」の選択肢後、本当に、本当にバジルも…もしかしたら…と思ってたので、自分の足で立ってるバジルを見て本当に心底安堵した。
あの後、問答無用でバジルとサニーのバトルが始まって、助けるを選んだのに傷つけあうことしか出来ないなんて…でもそれも必要な過程なのか…とグッと耐えた。
実はどうやらあそこで助けるを選ばない場合、バジル、サニーは自害するエンドもあるらしいですね。そんなのってないよ。
しかもサニーが病院の屋上から飛び降りるっていうエンディングもあるらしい。
鬼か?
高所恐怖症を克服した結末が、マリと同じ転落死(しかもサニーの場合は完全に自殺)だなんて…
その場合バジルが1人で自分の口から真相を言えるとは思えないし、オーブリーもヒロもケルも理由も何も知らないまま「なんでサニーが」「なんで俺たちばっかり」ってとことん苦しむんだろうな。
お母さんも「愛してるよ!」って、きっとサニーにもいいだろうと引越しを決めただろうに、何で一緒にいてあげなかったんだとか、自責の念に生涯苦しむんだろう。
すっ救いが…ひとかけらもない!
そう考えると、やっぱり1度傷つけあってでも、今のあの二人がきちんとぶつかり合うのは必然であり必要であり鍵だったのかなと思う。
サニーが病院で目を覚ましてぶわっと涙を零した時、本当に良かったって、泣いた。
もう感情を出していいんだよ。
写真や回想を見る限り、サニーが泣いたのってあの日以来無かったみたいだから、もういいんだよって…
バジルと再会して、今までには見た事なかったような綺麗な顔で笑ったサニーを見てまた泣いた。
真相を知って何が正解か、何を優先すべきか分からなくてごちゃごちゃになったけど、
夢でも現実でもサニーのにこにこやるんるんって凄く不器用で、バジルも現実世界では張り付いたような笑顔で。
そんな2人が最後に安堵やいろんな感情が入り交じり本音で出た自然な笑顔を見れた時に、漸くこれで良かったんだって思えた。
オモリVSサニー
オモリVSサニーの戦い、というより対話、というよりオモリ(サニー)の自傷と後悔が辛くて辛くて聞きながらずっと泣いてた。
あんなに素晴らしく皆から愛されていて自分も愛し愛されていたマリという人間を自分なんかが殺した、さらに友達も巻き込んで隠蔽し不幸の渦に巻き込んだ、今告白しても何も事態は好転しないだろう、何をしてもそれは自分のためだけで周囲の友達は苦しむことになる、死ぬべきは自分だったのに、自分は死ぬべきだってずっとずっと自罰的で。
オモリもずっと屈しなくて…
というより、オモリは最後まで屈してないんだよな。
グッドエンドでもサニーが演奏して、オモリがサニーを抱きとめて包丁を捨てて消える。
決して殺したわけでも倒した訳でもない。
乗り越えた、という表現が一番しっくりくるオモリの終わり方。
オーブリーがどんなに感情を押さえ込んでいたとしてもいつかは溢れてしまうと言っていたけれど、サニーのそれがあのバトルだったんだと思う。
あれに打ち勝ったサニーは本当に頑張ったし、今回漸くあそこに辿り着けたのも、現実世界でケルを始めオーブリー、ヒロ、バジルと再び繋がれたことが大きな要因なのかな。
大事な友達だから。
それだけは、絶対に嘘じゃないから。
エンディング後
ある意味エンディング後の焦点として考えてしまうのは、既に死んでおりサニーのことを今も愛しているマリよりも、遺された側であり二重の意味で被害者になる御家族やオーブリー、ヒロ、ケルたちのことで。
あれだけの言葉を聞いた後だとマリはもうサニーのことを赦してると思う。
寧ろサニーに対して、もう自分のことを許してあげて、間違いは誰にでも犯すことだけどそれから逃げないで、みたいな愛を感じる。
でも遺された側はそうはいかない。
母もオーブリーもヒロもケルも、それぞれサニーのことを愛してる。
マリが何を願っているかも、理解はしてると思う。
でも真相を知ったらどうなるか?
サニーが自問自答してたように、全てがトントン拍子で綺麗にはいかない。というより、いってはいけないと思う。
泣くかも、怒るかも、許せないかも、受け入れられないかも、また離れてしまうかも、どうしたらいいか分からないかも…正解なんてない。
いずれにせよ、罪を忘れず許せずとも、これからの2人は罪を償うことは出来るだろうから、まずはそこから。
兎にも角にもそこから、バジルとサニーの人生はまた色を少しづつ取り戻していくんだと思う。
どんな形であれ、またあの5人が共に居られればいいな。でもそれを選択するのは5人それぞれ。
少なくともサニーを始めオーブリーもケルもヒロもバジルも、過去の自分を赦して今の現実と向き合い5人それぞれが自分の道を選択できる未来へと繋げられた、というのが1番のグッドエンドたる所以なのかなと思う。
「大丈夫、きっとうまくいく…」
あの真相を知ってしまうとそうとは言いきれないんだけど、故意でも事故でも悪くても悪くなくても起こってしまったことは変えられない。
でもトラウマや自分の感情、真実に向き合って、迷っても傷ついても一歩踏み出す。
正直その一歩先が自殺だとしても、それも一種の歩みだと思うんだ。
サニー・オモリはずっと逃げたいと言っていた訳で、そこまで辛いなら死を選ぶのも君の一歩だし、
あくまでバッド、グッドの違いであって、サニーの決断には違いないと思うから。
オモリVSサニーの戦闘ではコンティニューしようとしなかろうと、オモリはサニーを抱きとめてくれる。
自分で自分と向き合って、戦って、何か決断し結果を得る。それが大事なのかなと、このゲームを通じて思いました。
ごちゃごちゃだけど!!!
とりあえず言いたいことは言った!!!!
また追記はするかも
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追記(2022/02/09)
サニー飛び降りエンディングを動画で見た。
想像の10倍演出が辛くて、逆説的にハッピーエンドはハッピーエンドだったんだと思い知ることとなった。
OMORIにおいては、ハッピーエンドをただのハッピーエンドと断言できなくて。
それは友達に真実を告白したとしても真実が残酷すぎるため、未来が全部上手くいくと限らないこと、またその未来がぼかされてるため想像の余地しかないことが大きいと思う。
じゃあ何故あのエンディングがハッピーエンドとされているか?は、やっぱりサニーが友達を信じて自分を許し、自分で行動を起こしたからなのかな、と思ってる。
いくつかあるルートの中で、サニーが自分を許せたのはこのハッピーエンドとされているルートだけ。
サニー自身への赦し、マリの願いの成就、バジルの救い、ケル・ヒロ・オーブリーが追い求めた真実の享受。
全員が自分の願いを叶えられたルート。
以上を踏まえてサニー飛び降りエンディングを見ると…もうなんと言ったらいいか。
全部叶えられてないんだよね。
バジルも一見助かったように見えるけど、これからはずっと1人で真実を抱えなきゃいけない。
他のルートも見た以上、このルートのバジルがどういった道を辿るかは想像にかたくない。
想像力となる電球を割ってしまったからか、ホワイトスペースではもう刺すことも探索もマリに会うことも出来ない。
つまり、あの世界ではもうやれることが無い。
友達と再会し、オトナリスペースから出たら…いつの間にやら1人で現実世界の、病院の屋上へ。
ここで元の場所に戻ろうとしても首を振って前に進むサニーにまた涙腺がグッとなって。
また個人的には「飛び込む?」というテキストもキツかった。
飛び降りる?よりも死に対してポジティブなテキストだなって。
サニーが飛び降りて、ただただ落ちていって、音楽は軽快かつ不穏かつ穏やか。
そしてただサニーの行動を見届けるしかないプレイヤー。
このミスマッチ?全部が違うのに、でも全てが重なってるような、奇妙で不思議な感覚でふわふわしながらも心はズンと重くて。
全て見届けてタイトル画面に戻って、綺麗な青空が背景なのにサニーだけがいなくて、あっこれダメだってなった。
あと長い長い時間を落ちながら、最後の最後サニーがこちらを向いた時物凄くゾッとした。
これってプレイヤーにも『なにか』がついた瞬間なんじゃないだろうか。
少なくともこの瞬間が頭にこびりついた私の後ろには『なにか』がいるんだと思う。
ループ、とはまた違ったどうしようもなさと、サニーを見殺しにした自分への嫌悪でぐちゃぐちゃになった。
ハッピーエンドもサニー飛び降りルートも、どちらもバジルを助け自らと戦ったことに違いはない。ただ戦いの結果が違うだけ。
どちらのルートも、もうオモリはマリと会えない。
でもサニーは、前者はお墓の前で、後者は本当の意味でのあの世でマリと会える。
自分を許せなかった以上、後者ルートではもうあね方法しかサニーの頭にはなかったのかな。
飛び込む?という聞き方も、もう耐えきれないという希死念慮だけではなくて、『マリとまた会える』という希望を持っていたからだと考えると余計に心にくる。
そんなことってある?苦しい。
…こんな具合で、他エンドを見たからこそ『あれはハッピーエンドだったのだ』と心から言えるようになった。
そしてハッピーエンドを見直して初見時より号泣した。
サニー頑張ったね、本当に頑張った。えらいよ。
今後、皆に少しでも多くの幸があることを願って。
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追記(2022/02/13)
現在私はうつ病を抱えてる。
そして、このOMORIをプレイ・視聴したのは多分その中でもドン底に近い時だった、と思う。
(注意事項は読んでました。プレイは勿論自己責任で)
今回は精神病の視点からサニーの精神状態、サニーとオモリについて考えたい。
オモリの『刺す』行為は自罰的な自傷行為なので、こう言っちゃなんだけど、事故発生時に全ての真相が明るみに出ていれば、サニーは「(自分が)死ねばいいのに」と究極の罰に行き着くまで傷つかなかったのかなと思う。
罪を告白していれば…大人に助けを求めていれば…大人が気づいていれば…たらればは尽きない。
でもバジルが隠蔽工作を行ったのも、偏に小学生男児が大切な親友を守るために精一杯頭を振り絞ったためで。
バジルは本当にサニーを大事に思っている。
一人ぼっちが嫌いなサニーのことを分かっていて、自分もそれが理解出来たから、共犯という形でサニーを見捨てず救おうとした。
どれだけ辛い目にあっても『サニーに疑いの矛先が向いてはいけない』と隠し通し、自分だって怖くて堪らないはずなのに「大丈夫、きっと上手くいく…」とサニーと自らを奮い立たせ続けた。
それでもどうして…と思わざるを得ないのは、同時にサニーがとてつもなく傷ついていることも知っているから。
サニーとオモリの戦闘はひたすら自傷と自罰が繰り返される。
バトル中どんな展開になろうと、一定まで進むとオモリが「死ねばいいのに」という言葉でサニーを切りつけ、必ずゲームオーバーになる。
そのままコンティニューを諦めると、サニーは最終的に飛び降り、つまりオモリが放った「死ねばいい」を叶えるルートへと歩んでいく。
屋上から飛び降りる前、それでもやっぱりと元の場所に戻ろうとするとサニーは首を振る。
何処にもいけない、やれることは飛び降りのみ。
何となくこういうルートはあるだろうなと予想していたとはいえ、この時もうこの道しか残されていないんだと思い知らされる。
自分との戦いの中ではただでさえ視野が狭まる。
そんな状態で決定的に腹が据わってしまったら、そりゃこういった結果になるよね、と嫌ながらも妙に納得しかないリアルな終わりだ。
未だに思い返すと心がゾワゾワする。
サニーVSオモリのバトルでのやり取りとこのエンディングが凄く身に覚えがあって、心にスルスル入ってきて、だからこそしんどくて、本当にキツかった。
またブラックスペースでバジルが尽く死にまくった件。
あれ、初見時は何で!?と事態が飲み込めなかったんだけど、サニーVSオモリの『もしみんなに真実がバレたら、二度と信用を取り戻すことはできないだろう』を見て腑に落ちた。
あの世界でバジルを追い続けた先に待っているのは、真実=自分がした罪への対峙。
裁かれたいという贖罪と真実に向き合いたくないという自己防衛、相反する考えだけど両立する感情。
後者の潜在意識が形となったのが、バジルの死による真相からの逃亡だったのかなと。
ここがまたうつ病で経験した、あちらを立てればこちらが立たない、袋小路のようなどうしようもない心象を感じて辛かった。
後は心の奥底に、ここまでの事態のきっかけとなった、バジルによるバイオリンプレゼントの発案・死体の隠蔽工作の提案に少なからず怒りや憎悪があったのかな…
こればっかりは人間だから、ありがとうの気持ちだけではどうしようも無いこともあるよね、と思う。
人間はそこまで理論的で献身的な動物ではない。
でもこのゲームには、最終的にサニーとバジルが笑い合えるハッピーエンドがある。
じゃあ全て解決だね!とは、悲しいかな、ならない。
ハッピーエンドは、皆に真実を告白した後車から見た外の風景が流れて、終わりへと繋がる。
恐らく引越し当日のサニー自身の視界だろう。
とても一朝一夕じゃ受け止めきれない真相が彼らを襲ったとしても、サニーが翌日引っ越すことは変えられないし、これまで離れていた月日も無かったことには出来ない。
それでもこのルートだけは、サニーは自殺以外の方法できちんと裁かれることが出来るのだと思うと、そりゃあバジルとの再会時にあの表情にもなるよなって。
罪が無くなるわけじゃない。
それでも罰を受けることができるし、友人に真相を隠しているという裏切りは解決する。
告白後ヒロ、ケル、オーブリーがどんな決断を下すにしろ、多分サニーとバジルはそれを受け入れるんだろう。
そしてそれが、サニーがもっとも求めていたものなのかなと思う。
そこで漸く、あの4人はスタートラインに立てる。
このゲームの肝でもあるバジルとサニーの行動を一概に責めるのは簡単だ。追及する点なんていくらでもある。
でもその裏に、子供故の無垢な感情と到底受け入れられない重い実情がある。
彼らは今でも心からマリを愛している。
オモリと旅をし、サニー達の現実を共に過ごしたプレイヤーはそれを痛いほど知っている。
やり直せる、大丈夫なんて簡単に言えないけど、でも自分を赦して罪を償い友達とまた会えた時、やっと彼らはまた新しい思い出を作っていけるようになるんだと思う。
バジルが再び、みんなにカメラを構えられる日が来る事を祈ってる。